オフィスの机はどうやって選ぶ?特徴や注意点を紹介
変化し続ける「働き方」。テレワークやハイブリッド型出社スタイルの普及にともない、オフィスのあり方も、机をはじめとした家具に求められることも変わりました。今、オフィス環境に必要なことはどのようなものでしょうか?
ビジネスの場でも、ウェルビーイング(※1)・健康経営(※2)など、従業員の心身の健康や幸福感を高めることで生産性をあげる大切さが着目されています。健康とはWHO(世界保健機関)が定義するように「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」を言います。コロナ禍で働き方の概念も変わり、多くの働き手がより意識するようになったのではないでしょうか。
給与や休日・休暇だけでなく、場所・環境も従業員が心身ともに健やかに働くための必須条件となりました。本記事では、おしゃれで快適なワークスペースを実現するために、まずはどんなデスクが必要か、選び方のポイントや気を付ける点をお伝えします。
※1 ウェルビーイング(well-being):幸福・健康の意味。
※2 健康経営:従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること
オフィスの机を選ぶ際のポイント
オフィスの机は使う人の業務内容や、勤務スタイルにより利便性が変わるでしょう。外回りの多い営業とデスクワークメインの事務では、必要な作業スペースや必要とされる機能も違います。
具体的なデスクを選ぶ前に、オフィスをどのように活用していくのかを検討する必要があります。オフィス全体のゾーニング(おおまかな配置計画)ができたら、しっかりとレイアウト設計を行いましょう。その後、内装に調和するデザインと個々の求める機能を備えたものを選ぶことで、迷わず適切な机をそろえることができます。
では一連の流れを整理しながら、細かなポイントを解説します。
オフィスの運用方法の検討
これまでのオフィスは部署ごとに机をかためて、ひとつの島を作るようなかたちが多かったと思います。しかし、働き方の変化によって、使われていない机が常に存在したり、コミュニケーションが取りにくいといった声が聞かれるようになりました。
具体的な運用は、主に次のとおりです。業務内容や特性によって、どういった運用をするのか検討してください。
固定席制
1人につきひとつの机が用意され、原則的に決められた人が与えられた机を使用します。固定のパソコンや収納引き出しなどを、自分好みにカスタマイズし、書類や文具などが使いやすい状態を維持できます。
フリーアドレス制
固定席を持たず、オフィス内で空いている席を利用する。共有パソコンの設置、個別にノートパソコンを支給するなどの対応も必要。空席を有効に活用できる、隣り合う人が常にかわることで、コミュニケーションが活性化するなどのメリットがあります。
グループアドレス制
オフィス全体ではなく、部署・チーム・フロア単位のグループで席を定めるかたち。フリーアドレス制に比べると、コミュニケーションの範囲は狭くなる分、グループでの意思疎通が取りやすくなります。
ABW(エービーダブリュ)
近年注目されている運用方法のひとつ。「Activity Based Working」の略で、働く場所や時間を自由に選択する働き方を言います。オフィス内にとどまらず、カフェやシェアオフィス、あるいは自宅での業務も含まれ、働き手が自律的に業務をコントロールするスタイルです。
オフィスのレイアウト設計
会社・部署ごとにどういった運用での働き方がよいのか、目指すべき方向性が決まったら、具体的に机をどう配置すべきかレイアウト設計をしましょう。ひとつのフロアで決まったレイアウトにする必要はありません。運用の方向性や業務内容に合わせて、組み合わせることで柔軟にオフィスを活用してください。
対向・対向島タイプ
部署ごとにメンバーを向かい合わせにして島をつくる従来型のレイアウト。部署内のコミュニケーションが取りやすいが、個人の集中できる環境になりにくい。
背面タイプ
背中合わせに座るレイアウトです。振り返れば、会話をしやすい距離感を保てるため、集中とコミュニケーションの両立が取れます。
同向タイプ
机をひとつの方向に並べる配置。銀行・病院受付など、窓口対応のある業務などに多いスタイルです。外部との接点がない場合は壁に向くことが多く、社内のコミュニケーションは取りにくいが集中しやすくなります。
ブースタイプ
席と席の間にパーテーションを入れたり、個人ブースを設けるスタイル。周囲からの視線や音などが遮られるため、しっかり集中できるスペースです。オンライン会議や商談も増えてきたため、まわりへの配慮のために使用する事例も増えています。
この他にも、丸テーブルを利用して、1人から数人同時に利用する方法や、縦横に机を交差させて導線の固定化を防ぐレイアウトなどもあります。
オフィスの内装との調和
運用方法やレイアウトがつかめてきたら、その方向性にあうデザインの机を選びます。その時に大切なのは、オフィス全体の内装と調和がとれたものであるかどうかです。
機能にこだわっても無機質な机では、冷たい印象になってしまうかもしれません。逆に、素材や色によっては、殺風景なオフィスも和やかな雰囲気にコーディネートすることができます。企業が求めるオフィスのイメージ、理念に沿った内装とのバランスがよい机を選びましょう。
机の機能やサイズ
机のデザインはもちろん大切ですが、きちんと業務に適した機能が備わっているかも決め手となります。パソコンを使用する際は、電源コードなどがすっきりと収まる配慮も必要です。紙の書類や資料が多い場合、手元ですぐに出し入れでき、分かりやすく管理するための引き出しがいるかもしれません。
また机のサイズも重要なポイントです。仕事内容によって、必要となる大きさも変わります。フリーアドレス制など、使う人が変わる運用ではかえって使いづらい人がいる可能性も否めません。必要な机の大きさをきちんと把握しておきましょう。
オフィスの机はサイズが重要
オフィスの机は業務内容によって必要なスペースがかわります。一般的に必要とされる机のワークスペースを紹介します。実際に業務にあたる人の意見とあわせて、参考にしてください。
■内勤・事務スタッフ
幅:1m20㎝~1m40㎝
奥行:60㎝~70㎝
大型のノートパソコン、あるいはディスプレイを設置することが多くいでしょう。パソコン、キーボードやマウスなどの周辺機器と同時に書類を広げるだけのスペースが必要です。
■営業スタッフ
幅:1m~
奥行:60㎝~70㎝
外出に伴い、小型のノートパソコンを使用することが多い営業職は机もコンパクトなスペースで十分な傾向があります。
■技術スタッフ
幅:1m60㎝~
奥行:70㎝~80㎝
大画面ディスプレイや複数のデバイスを使用することも多い技術職。フルサイズキーボードや書類などを置く広いスペースの確保が必要です。
オフィスの机は様々なタイプがある
ひとことで「オフィスの机」と言っても、その種類は多様です。
デザインや機能面でみる大きな違いは、主に次の3点に絞られます。
- 引き出しの有無:片袖机・両袖机・平机
- 天板・脚部の形状:長方形・L字・キャスター付き
- 素材・色:(天板)メラミン化粧板・MDF・天然木突板
また自由な働き方の広がりから、立ったまま、あるいはハイスツールを利用した執務スタイルも増えてきました。その場合、休憩スペースや簡単なミーティングの場所としても活用できる、高さ90㎝ほどのハイカウンターを机に転用することもあります。
業務内容やオフィスの雰囲気にあうものを選びましょう。
オフィスの机はおしゃれにしたい方におすすめ”Tesera”
これまで見てきたように、オフィスのあり方は多岐に渡り、また常に変化しています。一度決めたオフィスのレイアウトも、時代や世情にあわせて変わっていく可能性があるでしょう。
フレキシブルにスタイルを変化させられる「Tesera」は、流動的なワークスタイルに適したオフィスデスクです。正確にモジュール化された大小さまざまなユニットを、ビジネススタイルにあわせて自在に組み立てることができ、変化に対応できるオフィス家具Tesera。
確かな技術と選び抜かれた素材で作られたスタイリッシュな見た目は、おしゃれなオフィスを美しく彩ります。
>>Teseraの机はこちら
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オルガテック東京2022でTeseraが準グランプリを受賞
日本に初上陸した、オフィス家具の祭典「オルガテック東京2022」。記念すべき本イベントで開催される「ベストプレゼンテーションAWARD」にて、Teseraは準グランプリを受賞しました。
「オルガテック」は、働き方の多様化に合わせて、ワークスペースをビジネスの革新的なイノベーションへ導くドイツ発祥のイベントです。年間約80件の国際トレードフェアを主催する、ドイルの『ケルンメッセ』と日本のオフィス家具産業の健全な発展を図る『JOIFA 一般社団法人日本オフィス家具協会』により、2022年4月に東京で開催されました。
全体コンセプト、デザイン性、機能性、独自性の4項目に基づき選出されるアワードでは、Teseraの変化し続ける時代に対応したサステナブルさが評価されています。
「サスティナビリティ」「フレキシビリティ」「ミニマルデザイン」の特徴を備え、多くの方を魅了するTesera。今や働き方は生活スタイルに直結し、よりよい生き方を企業とワーカーがともに作り上げるものとなりました。ぜひご一緒に未来へと続くオフィスの在り方を見つけましょう。