モダン家具とは?特徴や選び方を詳しく解説
「モダン家具」と聞くと、どのような印象がありますか?モノトーンを基調とした、スタイリッシュなインテリアをイメージされる方が多いのではないでしょうか。ひとことで「モダン」と言っても、そのスタイルは実に多様です。
人気の高いモダン家具を使ったインテリアスタイル。本記事では、そもそもモダン家具とはなにか、その特徴や実際に購入する際のポイントをメリット・デメリットとともにご紹介します。
モダン家具とは?
そもそも「モダン(英:modern)」には、「現代的な」「近代的な」と言った意味があります。近い意味の言葉に「コンテンポラリー(英:contemporary)」があり、インテリアや建築だけでなく、バレエなどの芸術分野でも使われます。
インテリアでは、どちらも似たような雰囲気でスタイリングされるでしょう。しかしモダンは「過去の時代と比較した今」、コンテンポラリーは「今、そのもの」と言う違いがあります。例えばミッドセンチュリーモダンは、1960年代ごろの家具やインテリアスタイルを指していますが、あくまでも過去の古典的・クラシカルなものと比べて「モダン」と呼ばれているわけです。
そのような背景もあり、現在「モダン家具」「モダンインテリア」と言われるものも、解釈の幅が広くなっています。ここでは、モダン家具の特徴と多岐にわたるモダンスタイルインテリアについて、詳しく解説したいと思います。
3つの要素から見るモダン家具の特徴
モダン家具は「色」「素材」「形」に特徴が見られます。それぞれの特徴をおさえながら、モダンなインテリアを作るコツをお伝えします。
1.モダン家具の特徴【色】
基本となる色は「白」「黒」「グレー」のモノトーン。ここに落ち着いたトーンのダークブラウンやグレイッシュカラー、ゴールド・シルバーなどのメタリックな色を足していきます。全体的にすっきりとシンプルな印象にすると、モダンな雰囲気にすることができるため、色数は少なくするとよいでしょう。
2.モダン家具の特徴【素材】
ガラスや金属、天然石などを組み合わせるとモダンな空間を演出できます。ソファなどの生地は、レザー、フェイクレザー、織りの細かい布を使うことをおすすめします。素材の粗さが目立つものは、ナチュラルな印象が強くなるため、モダンインテリアに向きません。どこか工業的、人工的な加工が施された天然素材を取り入れてください。
3.モダン家具の特徴【形】
直線が生きたデザインは、モダン家具の魅力のひとつです。空間のどこかにアクセントとして、曲線を加えるとこなれた洗練さを生み出せます。例えば、カスティリオーニ兄弟デザインの「アルコランプ(Arco lamp)」。大理石のベースからステンレスのポールが美しい曲線を描いたフロアランプは、モダンインテリアにぴったりです。
組み合わせでスタイルが変わるモダン家具
ひとことで「モダン家具」と言っても、イメージするものは人それぞれです。それもそのはず、インテリアにおける「モダン」は別の要素と組み合わせることで、さまざまな表情を見せるからです。よく耳にする組み合わせを例に、簡単な特徴をあげてみましょう。
シンプルモダン
「シンプル」が持つ「簡素な・飾り気のない」の意味からも分かるように、できるだけ物の要素を減らし、すっきりとした雰囲気のモダンスタイル。近年人気のミニマル(minimal:可能な限り少ない量)な考え方は、シンプルモダンに通じるところがあるのではないでしょうか。
イタリアモダン
基本的にはシンプルモダンと同様に、すっきりしたスタイルです。特徴としては、モノトーンでまとめられた空間に、赤やオレンジなどビビットな色をプラスするカラーコーディネートがあげられます。単色でインパクトを出し、メリハリのあるアクセントが印象的です。
和モダン
木や竹、ふすまや畳など、日本の伝統的な素材とスタイリッシュなデザインを組み合わせるインテリア。床座スタイルの生活様式を取り入れて、家具の高さも低めになっていることが多いでしょう。クールな中にも、ナチュラルな優しさが生きた空間になります。
レトロモダン
「レトロ(仏:retro)」は「昔懐かしい」という意味があり、モダンの反対語です。レトロモダンとは、「古き良き」時代の感覚やものを現代に取り入れるスタイル。2000年代に流行した「ミッドセンチュリーモダン」や、大正時代・昭和初期の和洋折衷を現代に生かすスタイルなどがあげられます。すっきりと洗練された空間と言うより、どこか温かみのある雑然とした印象も特徴的です。
モダン家具を使用するメリットとデメリット
モダン家具は、すっきりとしたコーディネートに向いています。またクールな雰囲気は、好みが分かれることもあるでしょう。モダン家具をインテリアに取り入れることでのメリット、デメリットを考えてみたいと思います。
モダン家具のメリット
モダン家具はその存在感やコーディネートされた空間が、知的でかっこいい印象をもたらしてくれるところに、大きなメリットがあります。
都会的で洗練されたインテリアは、住む人、訪れる人に穏やかで落ち着いた時間を提供します。家具を生かすためには整然とした状態を維持する必要があるため、いつも清潔感があります。混乱した状況にならず、スマートな行動を導くため、ビジネス空間にも向いていると言えます。
モダン家具のデメリット
シンプルなモダン家具でコーディネートすると、冷たい印象を与えてしまうことがあります。緊張感がある部屋では、リラックスしにくいと感じる人もいるため、寛ぎの場として向かない可能性があることはデメリットとしてあげられます。
また整理整頓が苦手な場合、すっきりした空間が雑然としてしまい、モダンな雰囲気ではなくなります。片付けが不得意、物が多い人には向いていない面もあります。
モダン家具の利用シーンをご紹介
モダン家具は、シンプルなデザインが多いため様々なシーンで活躍します。住宅、商業施設、オフィスなど、幅広く愛されるスタイルです。具体的に、どんなシーンで利用されているのか簡単にご紹介します。
リビング・ダイニング
ソファ、ダイニングセット、収納。シンプルですっきりした印象のモダン家具は、バリエーション豊かなラインナップが用意されています。モノトーンを基調とした、華美な装飾の少ないデザインで、アイテムが多くなりやすいリビング・ダイニングでも、コーディネートしやすいでしょう。
寛ぎの場としての優しさや温かさをプラスしたい場合は、クッションやブランケットなどの小物でカバー。アイボリーやベージュなどの柔らかい色味やざっくりとした風合いの素材を使うと、やわらいだ空間にすることができます。
アウトドア
内と外がつながる「アウトドアリビング」スタイルも、近年人気が高まっています。籐(とう・ラタン)で出来たアジアンテイストの家具や、カラフルなプラスチック製品が多いアウトドアファニチャーですが、モダンスタイルに合わせやすいデザインも増えています。
リビングの延長上としての外空間も、インテリアイメージを合わせてモダンなシーンを演出してみてはいかがでしょうか?
オフィス
シンプルで整然としたモダンスタイルのインテリアは、合理的でスマートさが求められるオフィス空間とも相性がよいでしょう。ダークブラウンの木質とシャープな金属を組み合わせたデスクや収納家具で落ち着いた空間、あるいはホワイトで統一された明るい事務所など、幅広くインテリアを楽しむことができます。
オフィスのあり方も変化し、リフレッシュスペースや応接コーナーなどにもおしゃれで洗練されたインテリアが求められています。既存のオフィス専用家具はモダンインテリアにも合わせやすいので、家庭用のモダン家具とうまく組み合わせてコーディネートを楽しむのも素敵です。
モダン家具で理想の暮らしを実現しよう
モダン家具を使ったインテリアは、住む人の好みによって幅広く印象を変えてコーディネートできる魅力があります。シンプルで他のアイテムを邪魔しないデザインだからこそ、フレキシブルに空間をアレンジすることができるからです。
色・素材・形の3つの要素を抑えてモダン家具を選び、洗練されたインテリア空間を作りましょう。シンプルで整然としたモダンインテリアは、暮らし方だけでなく、仕事環境にも影響を与えるのではないでしょうか。
「無駄なくシンプルな暮らし」は、現代に生きる多くの人が求めているライフスタイルです。モダン家具で、ワークライフバランスの整った、理想の暮らしを実現させましょう。
オルガテック東京2022でTeseraが準グランプリを受賞
日本に初上陸した、オフィス家具の祭典「オルガテック東京2022」。記念すべき本イベントで開催される「ベストプレゼンテーションAWARD」にて、Teseraは準グランプリを受賞しました。
「オルガテック」は、働き方の多様化に合わせて、ワークスペースをビジネスの革新的なイノベーションへ導くドイツ発祥のイベントです。年間約80件の国際トレードフェアを主催する、ドイルの『ケルンメッセ』と日本のオフィス家具産業の健全な発展を図る『JOIFA 一般社団法人日本オフィス家具協会』により、2022年4月に東京で開催されました。
全体コンセプト、デザイン性、機能性、独自性の4項目に基づき選出されるアワードでは、Teseraの変化し続ける時代に対応したサステナブルさが評価されています。
「サスティナビリティ」「フレキシビリティ」「ミニマルデザイン」の特徴を備え、多くの方を魅了するTesera。今や働き方は生活スタイルに直結し、よりよい生き方を企業とワーカーがともに作り上げるものとなりました。ぜひご一緒に未来へと続くオフィスの在り方を見つけましょう。